mysoulyourbeats

nerd diary, not for you

mysoulyourbeats - random_2

循環する虚無

自室の空気だけ不自然なまでに寒く退屈である。退屈にしたのは、きっと紛れもないこの私だが。年々何か行動を起こす体力が衰えていくのを感じる。それは独りでは尚のことだった。気が付けば夕方までずっと眠っている毎日で、床から這い出して一食を摂り、また眠るのが精一杯だった。あらゆることは試したが、この無気力さは部屋の掃除が行き届いていないからでも、吸い込む空気が澄んでいないからでも、不要なものがまだ捨てられずにいるからでもなかったので、残念ながら、人間性とか、精神力とか、そういった根本的なものに原因を求めるしかなかった。私は生来、他人に迎合することでなんとなくやってきたが、その甘え・依存性は相手がいなければ全くもって意味をなさず、この宙ぶらりんで怠惰な生活の言い訳にもならない酷いものである。床で天井を見上げ無数の名もなき思索に耽ったりもしたが、それもなんとなく頭の中で蕩けていくだけの空しいものだった。もっと思い切りのよい性分であれば、単身この町を飛び出し誰も知らない場所へと逃げ出したりできたのかな。無論それも空想上の話だが。